まず、Web言論界期待の新星Aくん。プロフィールはコンサルタントを皮切りに、プランナー、映像作家、そしてSNSセミナーの講師と多岐にわたる のは、Web業界人に特徴的なプロフィールです。俗に「いっちょがみ(一枚噛む)」と呼ばれるもので、何でも少しだけ参加したり、取り組んだりして肩書き に加えるのです。

良くあるケースが、業界人の集う「オフ会」での雑談でも「○○プロジェクト参画」と加えるもの。私が知っているなかでも最高傑作は、某出版社系の地域サイトのアルバイトをしただけで「地域活性化プロジェクト参加」としていました。

AくんはFacebookの素晴らしさを紹介する書籍を2冊出版しております。出版後は全国各地でセミナーを開き、Facebookの利用法について啓蒙して廻っています。そんなAくんのブログにこんな記述がありました。

「Facebook、ぶっちゃけ流行ってねーし(筆者要約)」

冒頭に紹介した「Google+」をほめそやすエントリーでの記述です。Facebookを啓蒙した同一人物が、さらっとこんなことを言えるのがWeb言論の特徴です。

Web2.0の正体とは?

Aくんはまだ可愛いものです。Web言論界では朝令暮改は常識で、舌の根の乾かぬうちに前言を翻す猛者で溢れています。そんな猛者の1人のBさん は、共著もあわせてWeb関連の解説書を20冊以上出版しています。彼の書籍テーマを出版年月日ごとに並べると以下のようになります。

  • ブログ
  • フィード
  • Web2.0
  • Twitter
  • ソーシャルメディア
  • Facebook

Web業界のトレンドをそのままなぞっています。Aくんを可愛いとし、Bさんを猛者と呼ぶ理由は2つ。先に挙げたどのテーマもせいぜい1冊の書籍に 仕上げるぐらいしか情報の濃度はなく、拙著『Web2.0が殺すもの』の執筆時も苦労したものです。言葉の定義を弄び、新興企業の成功事例だけをつなぎ合 わせて都合良く解釈し、実態が存在しないブームが「Web2.0」の正体であり、端的に述べると、以下のようにTwitterの140文字でも余ってし まったからです。

「意味の異なるものに統一感を与え、新しい時代がやってくるかのように錯覚させるマーケティング用語」

Webのトレンド(笑)の実態はいつもそんなものなのです。Aくんの著書はFacebookをテーマにしたものが2冊ですが、Bさんはそれぞれの テーマで何冊も発刊しています。しかも、ブログやTwitterなど「使い手」のリテラシーがゆだねられる部分を無視して、「ビジネスで活用」と副題をつ けるのですから見事です。

— 【コラム】エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - (130) これからはGoogle+ 。「Facebookはどこへいったの?」とは聞かないで | 経営 | マイコミジャーナル (via rpm99)

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